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 日々考える。日中を考える。
  ~元気な日本をもっと世界に~
 
-----------------------------------2013.07.16---第026回号---
 
  こんにちは。作者の井上光晴です。
 中国で日本人として最前線で働く者として、
 もっと日本に元気になってもらいたい。
 
 日本で報道されているまがった状況ではなく、
 正しい情報をあなたにお伝えできればと思い
 メールマガジンを配信しています!
 
 難しい用語は使わず、さらっと、楽しみながら
 読んで行っていただけるメルマガにしますので、
 末長くお付き合いしていただけたら幸いです。
 
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 皆さんこんにちは。
 
 3か月ぶりの配信となってしまいました。
 忙しいを言い訳にサボっていました。
 首を長くして待っていてくださった皆様(いますよね?)申し訳ありません!
 
 忙しかった言い訳になってしまいますが、
 現在在籍している「双日※1」という日系総合商社を今週末で離れ、
 来月から「Cargill※2」というアメリカの穀物メジャーに転職することとなりました。
 
 というわけで(?)今週の週末から来月の転職まで4週間。
 フィリピン、セブ島に英語留学に行ってまいります~!
 
 次回はセブからの更新を予定してます!サボらないで頑張ります!
 では今回も最後までお付き合いください~!
 
 ※1:https://www.sojitz.com/jp/index.html
 ※2:https://www.cargill.com/
 
 
★☆★『こんな本読んでます』--------------------------------
 
 ◆2013.01.15:2052 ~今後40年のグローバル予想~
  ISBN 978-4-8222-4941-0 作者 ヨルゲン・ランダース
 
  ----------------------- 一部掲載 ----------------------
  【未来についての懸念】私は大人になってからずっと、
  未来について心配しながら生きてきた。と言っても私個人の未来ではなく、
  地球という小さな惑星と、そこに暮らす人類の未来を案じ続けてきたのだ。
  66歳になった今、その心配は無駄だったことがわかった。
  それは、地球の行く末にバラ色の未来が待ち受けていると思うようになったからではない。
  私が長く心配し、自分なりに警告を発する努力を重ねてきたにもかかわらず、
  この世界の進展に何の影響も及ぼしていないことがわかったからだ。
  【穏やかな心で全速前進】この本は、単なる未来予想ではなく、
  行動を奨励するためのものであるということだ。
  私はもはや、そうなり得たかもしれない世界を夢見てはいない。
  その代り、持続可能性の高まりを示すささやかな兆候、もっそ正確には、
  持続不可能性の改善を示すささやかな兆候を見つけた時、心から幸せに感じるのだ。
  ----------------------- 一部掲載 ----------------------
 
  まさに40年後の未来を多方面の専門学者からの意見を取り入れ、それを総合し、
  今の段階で考えられる限り制度の高い40年後が記されている。
  竹中平蔵の有名な言葉に【私が、若い人に1つだけ言いたいのは、
  「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ】という発言がある。
  「もちろん貧しいからといって不幸せなわけではない。
  しかし、努力しなければ今の日本人としてのレベルを維持できない日本国になっている。
  努力することでしか、日本人は今の日本人としての生き方を保てない」
  という風に自分は理解している。未来の在りたい自分自身を想像する人はたくさんいる。
  しかしその前提である「世界の未来」を本気で想像している人は少ない様に思える。
  自分自身と世界の未来を想像させてくれる頼もしい一冊。
 
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★☆★『目次』----------------------------------------------
  
 ◆「働く」ということ
   ~世界と日本の「働く」の価値~
 
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 ◆「働く」ということ
   ~世界と日本の「働く」の価値~
 
  今、世界は大きく動いている。
  先進国といわれる国々で世界のかじを取っていた時代から、
  新興国がどんどん力をつけて来るにつれ、世界での発言権を持つ時代に。
  産業も規模の最大化が絶対的な優位性を誇っていた時代から、
  イノベーションで業界自体が突然生まれ、突然死する時代に。
 
  日本も、もちろん例外でなく大きい変化に襲われている。
  20年前は考えもしなかった日本を代表するような超大手企業の倒産。
  物造り大国と呼ばれた日本の存在感の衰退。
  世界で憧れられていた「日本語」という言語の影響力の減少。
  言い始めればきりがない。
 
  それに比べお隣の国中国。
  色々な問題を抱えているとはいえ、凄まじい勢いで成長している。
  なぜ日本は衰退し、中国をはじめとする新興国は勢いを増しているのだろうか。
 
  自分は、ITの発達により、世界の距離が縮まったことの影響だと考える。
 
  世界のどこで、何を、どのように、いくらで作っているか等の情報が、
  IT発達前は今ほど便利でなく、世界に回っていなかった。
  よってこういった情報を知っている企業、人間が、
  国と国等の地域を超える商売をすることで潤っていた。
 
  しかし、ITが発達するにつれ、国と国等の地域を超え、直接情報交換をすることによって、
  真ん中に入って情報をコントロールしている層の価値観が薄れた。
 
  その結果、労働力、資源が安く、ある程度国として成り立っていた中国の様な新興国に
  世界中の工場が押し寄せ、中国生産、自国消費となり、世界の工場として大きな成長した。
 
  最近では、以前のように単純作業を求める安い労働力を求めるだけでなく、
  優秀な人間を世界から集めるといった業界もある。
  グーグル、マイクロソフトを始めとするソフトウェア会社は、
  世界中から優秀な人材を招集する。もちろん人種は関係なく、インド人も多い。
 
  何が言いたいかといえば、いま世界は標準化をしている。ということだ。
 
  商品も、人材も、企業も、以前は自国の価値と、他国での価値が異なっていたが、
  だんだんと統一化されてきている。
 
  例えばコカ・コーラは30年前アメリカでは一般的なドリンクだったが、
  中国では一か月の平均収入に値するような価値があった。
  もちろん輸入によるプレミアムもあったし、労働賃金の差も激しかった。
  それが今ではコーラは中国で、最もポピュラーな飲料の一つだ。
 
  極端に言えば、「ドラえもん」の「どこでもドア」が開発された世界で、
  世界中の同じ規格の同じ商品は同じ価格にならざるを得ない。
  輸入品が高い等のプレミアムがゼロになってしまうからだ。
 
  人間の「働く」ということも同じように変化している。
  働くうえで大事な賃金はこれからどうなっていくだろうか。
  著と過去と現在から未来を予想してみよう。  
 
  2011年日本の平均年収は409万円。
  2011年中国上海の平均年収は52,000元。(当時換算で65万円)
  正直まだまだ差は大きい。6倍以上の差がある。
 
  では2001年はどうなのだろうか?
  2001年日本の平均年収は456万円。
  2001年中国上海の平均年収は18,000元。
 
  さて、では2021、2031年はどうなっているのだろうか?
  2021年日本の平均年収は370万円。(毎年1%減少と仮定)
  2021年中国上海の平均年収は9.3万元。(毎年6%増加と仮定)
 
  2031年日本の平均年収は335万円。(毎年1%減少と仮定)
  2031年中国上海の平均年収は17万元。(毎年6%増加と仮定)
 
  今の価値でいえば9.3万元は152万円 17万元は277万円(1元=16.3円)だ。
  やはりまだまだ日本と中国の生活に差があるだろうか?
 
  結論から言えば差があるかどうかはまだわからない。
  2021年の日本円と、中国元の通貨価値がどうなっているかを検証する必要がある。
  仮に上記の2021年、2031年予想の日本円の減少率、中国元の増加率が、
  現実となった場合は、今は16.3円=1元 のレートが大きく変動する可能性がある。
  日本円の信用が今よりも失われ、中国元の信用が上がる可能性があるからだ。
 
  仮に2021年に18円=1元、2031年に20円=1元となった場合、
  9.3万元は167万円に。17万元は340万円になる。
  2031年日本の平均収入予想が335万円なので、ほとんど同じ収入になる。
 
  収入が、世界の経済に対しての貢献であるという前提が正しいのであれば、
  給与が減少するということは経済に対しての貢献が失われている事になる。
 
  今日本人の価値がどんどん下がっている。
  日本人は今までの「働く」では、今の日本人の生活を保てない。
  世界が激しく変化している中で、日本の「働く」も変化しなくてはならない。
 
 
  もちろん上記の予想が正しいとは限らない。
  日本が何かのきっかけで経済が回復し、収入の減少がとどまるかもしれないし、
  中国の格差社会の拡大で、国民の不満がたまりクーデターなどとなれば、
  経済の発展どころか、全く逆のシナリオもありうる。
 
  そういったことも含めて、一生懸命考え、世界の未来を予測し、
  自身が予想するその未来に自分はどうありたいか。
 
  予想する未来の中で、自分はどうありたいか。
  そして自身の目標にどのように近づくか。
  その過程を築くこと自体が「仕事」という風に変化している。  
 
  日本人は変化をすることを苦手とする人種だと感じる。
  しかし、今度ばかりは本気で変わらなければいけない。
 
  最後に自分の好きな「竹中平蔵」さんの一言で今回のメルマガをまとめたいと思う。
 
   『私が、若い人に1つだけ言いたいのは、
   「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。
   「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。
    その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。
    ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。』
 
 
   ---------------参考資料---------------
   中国省都別平均年収ランキング(2011年)
   中国ビジネス ヘッドライン 2012/8/31
   https://www.chinabusiness-headline.com/2012/08/27361/
 
   日本のサラリーマンの平均年収409万円は世界の上位4.5%に
   Shogakukan Inc 2013.04.23 07:00S
   https://www.news-postseven.com/archives/20130423_184095.html
 
   サラリーマンの平均年収の推移
   年収ラボ 平成23年12月31日
   https://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm
 
   竹中平蔵(上)「リーダーに必要な3つの資質」
   世界のリーダーと日本のリーダーの違い
   東洋経済オンライン 2012年11月29日
   https://toyokeizai.net/articles/-/11917
 
   竹中平蔵(下)「リーダーは若者から生まれる」
   批判に耐える力、健康、英語について
   東洋経済オンライン 2012年11月30日
   https://toyokeizai.net/articles/-/11927
 
   10年,職工調薪翻了近3倍
   上海市人力資源和社会保障局 2009-09-24
https://www.12333sh.gov.cn/2007sxy/2007news/2007mtsj/200909/t20090924_1089217.shtml
   ---------------参考資料---------------
 
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  今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
  ご意見、質問等ありましたら『 hoborage0809@gmail.com 』
  までご連絡ください~!
  ではまた次回でお会いしましょう~!
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